生産設備

日本の教育は工場労働者を養成するためのものだと聞いてなるほどなあと思うことがあった。

 

工場に実際見学させてもらうと、すさまじいスピードで組み立て、次の工程へ商品が流れていく様子を見ることができた。

仕組みづくり、人づくり、環境が整いすぎている。

商品が出来上がるまでの流れが美しいとまでいえる。

 

そこで働く人たちはぼくよりもいい給料もらっているのだろうなあとうらやましい気持ちが生まれた。

 

一方で、これはいかにも歯車だなあと思うこともあった。

 

カレーの作り方でいうと、野菜みじん切り係といったやつだ。

全体を見る機会などなく、持ち場を任され続けるのだろうかと考えた。

 

ぼく如きが何をほざいているのかといわれればその通りではある。

大きな工場で何万人も抱えている超一流企業だ。

ボーナスとか給料はいいに決まっている。

高い給料には長い労働時間がつき物であるが、残業も少なそうでES(Employee Satisfaction)的にはいい水準ではなかろうか。

 

 

工場労働者のことを考えている暇があったら、自分の心配をしろ。

ひょっとしたら、ひょっとしなくても工場労働者未満の人の中にぼくも含まれている。

勝手に相手を見下すような意識を持ってはいけない。

すくなくとも彼らは個々で高い技能を有している。ぼくが敵う相手ではないのだ。

会社の生産設備を失えば、ぼく個人が生み出せる価値など知れているのだから。